フードデリバリー加盟店が密閉構造ではない容器に入れた飲み物を「こぼさないように気をつけて運んでください」と言って渡してきます。こぼれた場合はドライバーの責任なのでしょうか?

フードデリバリー全般

問題点と責任の所在について

UberEatsや出前館のようなフードデリバリーサービスにおいて、密閉されていない容器に入れた飲み物を販売することにはいくつかの問題点があります。また、ドライバーがその飲み物を受け取った後にこぼれた場合、責任がどこにあるのかについては、店側、ドライバー側、そして胴元側の責任が絡んできます。それぞれの観点から考えてみましょう。

1. 密閉されていない容器で飲み物を販売する問題点

  • 食品衛生上の問題:密閉されていない容器は輸送中に外部からの汚染リスクがあります。ホコリや細菌、異物が飲み物に混入する可能性があり、衛生的に問題があります。

  • 輸送中の安全性の問題:密閉されていない飲み物は、デリバリー中に傾いたり振動を受けることで簡単にこぼれてしまいます。これはドライバーの業務効率を落とし、他の配達品にもダメージを与える恐れがあります。また、配達用のバッグを汚損した場合、その日はもう稼働を続けられなくなる可能性もあります。

  • カスタマーエクスペリエンスの低下:配達された飲み物がこぼれていたり、量が減っていたりすることは顧客にとって不満の原因となり、店舗や胴元の信頼性にも影響します。

2. 責任の所在:ドライバー vs. 店側

飲み物がこぼれた場合、責任は複数の要因に左右され、どちらが責任を負うべきかはケースバイケースです。

店側の責任:

  • 容器の選択:店舗が密閉性のない容器を使用している場合、飲み物が輸送中にこぼれるリスクを考慮していないため、基本的には店側に責任があると考えられます。飲食物をデリバリーする際、適切な包装や容器を使用するのは店舗の責任です。特に胴元のプラットフォームを通じて提供する場合、輸送中の安全性を考慮することが求められます。

  • 商品準備の不備:飲み物が蓋がしっかり閉まっていない、または容器が不適切な場合、飲食物がこぼれるリスクが高まります。この場合も、商品を適切に準備しなかった店側に問題があると考えられます。

ドライバーの責任:

  • 注意義務違反:ドライバーは商品を受け取る際に、その商品が安全に運べるかどうかを確認する義務があります。もし明らかに不安定な容器であることが分かっていながら受け取った場合、ドライバーにもある程度の責任が生じます。また、配達中に適切に飲み物を扱わなかったり、過度に揺らしたりしてこぼれた場合も、ドライバーの不注意が問われる可能性があります。

  • 受け取り拒否の可能性:ドライバーは明らかに密閉されていない飲み物や不安定な商品を受け取らない選択もできます。しかし、ドライバーは仕事のスピードや評価を重視するため、受け取らざるを得ない状況もあるかもしれません。

胴元の責任:

  • プラットフォームの指針:胴元は、店舗とドライバーの仲介を行うプラットフォームですが、各店舗が適切な包装や容器を使用するように指導する責任があります。もし店舗が繰り返し密閉されていない容器で飲み物を提供している場合、胴元側もその問題に対処する義務があると言えます。

  • ドライバーへの指導:ドライバーが安全に商品を運べるように適切な指導を行うのも、胴元の責任の一部です。例えば、密閉されていない飲み物についての受け取り判断基準を設けることで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

3. まとめ

  • 店側の責任:密閉されていない飲み物を販売する店舗は、輸送中にこぼれるリスクがあるため、責任の大部分を負うべきです。適切な容器を使用するのは店舗の義務です。

  • ドライバーの責任:ドライバーも商品が安全に運べるかを確認し、不注意によって飲み物をこぼしてしまった場合は、ある程度の責任が生じることがあります。ただし、そもそも不適切な容器が提供されている場合、責任は軽減されるでしょう。

  • 胴元の責任:プラットフォームは店舗やドライバーに対する適切なガイドラインを設定し、繰り返しトラブルが発生している場合にはその店舗に対して何らかの対応を取る必要があります。

双方の責任が絡むケースが多いため、全体的な改善は店舗、ドライバー、プラットフォームすべての協力が求められます。

羽馬懿配達の個人的見解

 上記では法律的な解釈になりそうな可能性を列挙してみましたが、実際の私の行動は異なります。業務効率を優先するならば、たとえ高単価で飛んできた案件であっても受諾しない一択なのです。と言うか、予め分かっているなら鉄の意志を貫き通して受諾を拒否しましょう。もちろん私は受諾しません。同じ地域で長い間やっているとどこの店の梱包に問題があるかは分かってくるものです。2年くらい前と比較すると「こぼさないように気をつけて運んでくださいね」と笑顔で言う店員は減りましたが、未だに一定数いることは間違いありません。そもそもこぼさないように運ぶのではなく、他者(他車)や自分自身の安全を優先して運ぶべきなのです。道路には凹凸もあれば段差もありますし、猫などの動物や子どもが物陰から飛び出してくることも十分考えられます。道路はこぼれる容器でノロノロ運転して渋滞の原因になることを配達員に強要しても構わないと考えているような傲慢な店舗の私物ではありません。それで万が一こぼれた場合、お客様からの苦情の窓口業務をボランティアで強いられるばかりか、余計なBAD評価を貰う可能性まであるわけで、ただでさえ配達員は弱い立場なわけですから、そんな面倒事を引き起こす可能性のある店舗とは一切関わらないことこそが、あなたを守る唯一の方法なのです。

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